登場人物紹介や生命保険【生命保険の仕組】、生命保険【女性向け保険の選び方】をご参照ください
医療保険に加入する場合のポイント
:医療保険の選び方5つのステップってなぁに?
:そうですね。5つのステップをまとめると下記のような感じです
①まずは形(終身保険・定期保険)を選ぶ
②入院日額(5000円/日・10000円/日等)を選ぶ
③特約(生活習慣病・女性疾病等)の付加を選ぶ
④1入院の日数を選ぶ
⑤解約返戻金の有無を確認する
それでは一つづつ見ていきましょう
5つのステップ詳細
①まずは形(終身保険・定期保険)を選ぶ
:【生命保険の仕組】で話しましたが、医療保険にも定期保険と終身保険があります。つまり、何歳までの保障にするかですね。一般的には「入院するリスクは年を追うごとに高まるので終身保険にします」という人が多いですね。ただ、保険料の負担をできるだけ抑える理由からある一定期間だけ厚めの保障にするために定期保険に入る人もいますね。終身保険を選んだ人は払込期間を考える必要がありますね。60歳までに払い終わるのかずーっと終身で払い続けるのか。将来の年金問題を考えると60歳までに払い終わった方が良いと私は思いますけどね。そこは人それぞれの考え方次第です。この場合も生命保険の仕組で話したように払込期間を短くする方が保険料の総支払合計は少なく済みます。どの位変わってくるかは保険会社にご確認ください。
②入院日額(5000円/日・10000円/日等)を選ぶ
:次のステップとしては入院日額をいくらにするかですね。参考までに生命保険文化センターが発表してる令和元年度「生活保障に関する調査」(令和元年12月発行)によると入院時の自己負担額の平均は下記のようになっています。
:高額医療保障制度があるって聞いたけど、その制度があっても?
:そうですね。差額ベッド代や食事代は自己負担になりますからね。イメージでいうと、ホテルに宿泊していてそこに先生が来てくれて治療する感じですね。ホテルの部屋代は1人部屋の方が高くなりますし、食事代は別料金ですからね。
③特約(生活習慣病・女性疾病等)の付加を選ぶ
:こちらに関しては生命保険【女性向け保険の選び方】で説明したので省略しますね。簡単に言うと、特定の疾病になったときに+α給付金を受けれるように特約で付加するイメージですね
④1入院の日数を選ぶ
:こちらに関してご存じない方もいらっしゃいますので詳しく説明します。全ての医療保険に1入院と通算というのがあって下記のようになっています。例えば1入院60日の通算1000日とか、1入院120日の通算700日とか、1入院360日の通算1000日とか全ての医療保険がこの1入院と通算の組み合わせになっています
:1入院の1ってなに?
:たー坊さん、良いところに気づきましたね。具体例で話しますね。どなたか知り合いで最近入院された方いらっしゃいますか?
:同じ職場のきりん先輩
が5ヶ月前に入院していたんだけど、また最近調子悪くて入院しているよ
:それは心配ですね。例えばきりんさんが、5ヶ月前に100日入院して一旦退院し、同じ病気で今度は60日入院して退院したとします。きりんさんが入っていた医療保険が、1入院120日通算700日だったとすると何日分の給付金が受け取れると思いますか?
:えっ?100日+60日で160日分の給付金が受け取れるんじゃないの?
:たー坊が言っていた1入院の1が何かに関係しそうだね
:そうですね。1入院の1とは1回の入院の1ではなく1つの病気の1のことを言います。つまり、きりんさんの入っていた医療保険は1つの病気で受けられる給付金の制限が120日となっていますので120日分しか給付金が受け取れないことになります。
:次に入院する病院が違った病院でもダメなの?
:はい。保険会社は病院は関係ないですね。あくまで何の病気で再入院したかどうかです。
:じゃあ通算ってなんなの?
:通算とは回数券のようなイメージですね。入院したら回数券を1枚破って保険会社に請求する。1つの病気で請求できるのは120枚が限度で残りの580日分(700日‐120日)は違った病気で使ってください。という感じです。ただし初めの入院から再入院まで180日(保険会社によっては360日の場合もあります)経過するとリセットボタンが押されて新しい病気とみなしてもらえますけどね。
:ってことはさ、通算がいくら多くても1入院が短かったら入院途中で打ち切られちゃうことがあるってこと?
:そうですね。最近は入院日数が短くなったとはいえ入退院を繰り返したり長期入院される方もいらっしゃいます。経済的にひっ迫して本当に医療保険に頼りたいときに給付金が出ませんでした。というようなことがないようにした方がいいですね。
⑤解約返戻金の有無を確認する
:最後は解約返戻金の有無です。もちろん解約返戻金がある方が毎月の保険料が高くなります。保険料の総支払額がいくらで何歳の時にいくら戻ってくるのか計算してその差額を確認した方がよいです。あとは入院して給付金を受けたときにその返戻金がどうなっているかがポイントですね。いずれにしせよ、各保険会社にご確認ください。