登場人物については登場人物紹介をご参考ください。
:先日のつづき塾長が悩んでいたことについて教えてよ。
:そうえすね。私の場合は「そもそも『働く』ってどういうことなんだろう」って悩んでいましたよ。
:さすが塾長。哲学者みたいな悩みだね。。
:そんなの、生きていくためじゃないの?
:確かに生きていくうえでお金が必要だから、そのために働く必要はありますよね。でも、「本当にそれだけのためなのか?」って。1日24時間ある中で、通勤時間と勤務時間を合わせるとほぼ1日の半分を使って、更には会社の人達と飲みに(私がサラリーマンをしていた時代は上司に飲みに誘われると断り辛い空気がありました。因みに私は断りまくっていましたけど^^)行って。帰宅しても疲れて眠るだけ。勿論、土日は家族と過ごせるけど、仕事であった嫌なこと(主に人間関係での悩みが多いですね)を引きずっていたり、平日の疲れで寝ていたり。「こんなことで良いのだろうか?そもそも『働く』ってなんだろう?」って考えてました。大切な家族に裕福な暮らしを与えてあげようとすると、出世して給与を上げなければいけない。でも、そうすると会社での人間関係を良くするためのお付き合いも増えるし、当然ながら残業時間も増える。家族なのか会社(仕事)なのか。バランスを保つのがとても難しい。と感じていました。
:塾長、俺はわかるよ!だから「一人前のブロガーとして大成功しよう!」って決めて独立したんだもん。
:でもさ、ぶー太郎兄ちゃん見てるとやっぱり不安定なのは心細いよね。
:そうえすね。たー坊さんの言うことにも一理ありますね。
:石橋を叩いて壊しまっくていた、塾長のお父さんはどうだったの?
:私の父親は幼少の頃から身体が弱かったこともあり、【働く=お金のため】でしたね。毎日、18時には家に帰ってきて自分の趣味の時間を大切にしていました。国家公務員として出世をしていくには転勤しないとダメだったらしいのですが、それも断っていました。「単身赴任は嫌だ。」って。働くことと自分の趣味(仏教にとても熱心でした)を完全に切り分けていた人ですね。
:おいおい、そこは壊さなくていいんじゃないか?
:そんな中、塾長のお父さんは楽しく働いていたのかな?
:それはなかったと思いますね。「働くってことは辛いことなんだぞ」ってよく言ってましたからね。子供ながらに「僕たち家族のために我慢して働いてもらって悪いな」って思ってましたよ。
:塾長のお母さんは家にいたの?
:母親も働いていましたよ。「公務員の安月給じゃやっていけない」って^^
:いわゆる、夫婦喧嘩ってやつだな。塾長も大変だったんだな。
:こー助さん、お情けありがとうございます。母親も同じように「働くことは死ぬことの次に大変なんだ」って言いながら働いていましたので、幼いころの私は【働く=怖いこと】という認識がインプットされちゃいましたね。
:なんとまぁ、そんな中よくここまで大きくなれたね。
:ハハハ。そうですね。ただ心の中では、「働くって本当に大変なことなんだろうか。勿論、生活するためにお金は必要だ。でもそれだけではない。自己成長だったり、やりがいや生きがい、更には自分自身の存在意義を『働く』ことで手に入れたい」って思っていましたよ。
:塾長、たくましいですね。惚れ直しました。
:へー。そう思いながら塾長は就職活動していったんだね。
:だったら、最初から自分の理想に合った会社に就職できたの?
:いや、できませんでしたね。
:なんだよ。できなかったのかよ。
:理想と現実があって、なかなか理想通りにはいかなかったですね。
:やっぱりそうなんだぁ。現実は厳しいからね。慎重にいかないと。
:塾長は学生時代、どんな就職活動をしたの?
:そうですね。私の新卒の就活は大失敗でしたね。でも、全く問題ありませんでしたよ。むしろ、失敗して良かったかもしれませんね。その話は長くなるので、また次回にしましょう。