カテゴリー: 生命保険塾長経験談

生命保険【多くの人が知らない大切なこと③】

 登場人物紹介生命保険【生命保険の仕組】をご参照ください

今回は「LAST LOVE LETTER」シリーズの3話目です。

生命保険に入る時に一番大切なこと

【シングルマザー編】

 

学資保険のお問い合わせSさま

Sさま(女性)との出会いは学資保険のお問い合わせを頂いたことでした。お会いした時はまだご結婚されていてお子さまの教育費の積み立てのご相談でした。ライフプランニングをし一通り生命保険の話をさせていただきました。必要保障額の計算をさせていただいところ、若干足りなかったこともあり保障と貯蓄を兼ね備えた生命保険のご提案になりました。「次回契約しましょう」という話になりSさまのご自宅から帰ろうとしたとき、Sさまが玄関まで見送りに来てくれました。「実は先ほどお話できなかったのですが、主人とこの先どうなるか分かりません。でもあの子の教育費については私のお小遣いの中から貯めようと思っています」との事だったので「では契約者をSさまにしましょう。被保険者は旦那さまですので旦那さまに保障がかかります。ただ契約者をSさまにすることで生命保険に関する権利を持つことになります。この先、解約したり減額したりする際はSさまが自由にできます」とアドバイスをさせて頂き、その後契約へと至りました。

 

 

ご契約から3年位年経った頃

Sさまからお電話がありました。「実は離婚することになりました。引っ越しの費用が掛かりますので一旦保険を解約したいのですが・・・。でも娘は私が育てていくことになりましたので、この先働きだして落ち着いたら今度は私の生命保険に入りたいと思います。その時はまた是非ライフプランニングをしてこれから先どうやって生きていったらいいかアドバイスください。」との事でした。「そうでしたか。分かりました。いろいろと大変でしたね。これから先もSさんのことを応援してます。落ち着いたらまたお電話ください。お待ちしています」と電話を切り生命保険の解約へと応じました。

 

 

解約から半年経った頃

支社に一本の電話が入りました。Sさまのお姉さんからでした。カスタマーセンターに問い合わせたところ、僕が担当者だったということを知っての問い合わせでした。「すみません。妹Sの銀行通帳を確認したところ、そちらで生命保険を契約していたみたいなのですが、どんな保険に入っていたのですか?」とのご質問でした。「お姉さま、大変申し訳ないのですが、例えご家族の方とはいえご契約者ご本人さまでないと保険の内容はお答えすることができません。妹さんにご確認いただけますか?」と応えました。すると「実は妹、他界したんです」とのことでした。離婚して1ヶ月も絶たない頃、肺にがん細胞がみつかりその3ヶ月後にこの世を去ったそうです。お姉さんの話をききながら頭が真っ白になりました。電話を切ったあとしばらく何も考えることができませんでした。

自分の命をかけてでも守りたい大切なお嬢さんを、この世で一番信頼できるお姉さんに預けてこの世を去っていくSさんの心情。更にはこれから先、生活費や教育費の負担までもお願いしなくてはいけない辛さ。自分は何をしていたんだろう。と思いました。あともう少しセールスマンシップが高かったら。あともう少し生命保険を扱う人間としての誇りを持っていたなら。Sさんが離婚して解約の電話を頂いたときに「分かりました。ただ、人間いつ何があるか分かりません。お嬢さんの為にも安い保険料で定期保険に加入しましょう。すぐに伺います」と言えたのではないか。少しでも良い人だと思われたい。そんな自分本位のくだらない感情で簡単に解約に応じてしまった自分が情けなくなりました。

 

Sさん、生命保険を扱う人間がしてはいけない本当に大切な心構えに気づかせてくれてありがとう。

 


作成者:

ソニー生命時代約3000世帯以上のご家庭のライフプランニングを実施。その後、営業所長、海外(フィリピン)赴任、本社教育部を経験。海外赴任時に現地の人達と触れ合う中で、お金がなくても常に幸せを感じ“今”を生きているフィリピン人と、ある程度お金があってもいつか幸せになりたいと“未来”に不安を感じ“今”を生きていない日本人の違いに衝撃を受ける。自分が自分らしく生きるために“今”何をすべきか。日本各地をキャンピングトレーラーで周りながら、お金の小学校移動教室分校の講師(NomadFP)として活躍中。

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